こん○○は!WEBディレクターのおおやです。

WEBサービスをやっていると、よくいただくお問い合わせの第1位(私調べ)が、「サービスから配信されるメールが届かない!」というものではないでしょうか?

  • ECサイトであれば、会員登録、注文内容の確認や出荷連絡メール
  • キャンペーンサイトであれば、エントリー完了や当選連絡メール
  • 企業サイトであれば、お問い合わせメール

 
などなど、WEBサービスからの配信メールって、意外に多いものです。

今回は、そんな「メールが届かない!」問題を解決するための、私なりのアプローチについてご紹介します。

 

原因の切り分け

メール配信の流れ

まずは、メールがどこで止まってしまっているのか?を確認しましょう。
大きく見て、確認すべきポイントは上の図のように3箇所あります。

 

1.送信サーバ側の問題

「一番自分に近いところから確認していく」というのは、問題が起こった時に確認を進めるときのセオリーですね。

  • プログラムに問題がなく、メールがきちんと送信されているか?
  • エラーメール(MAILER DAEMON)は返ってきていないか?
  • エラーメールが返ってきていない場合、送信メールサーバと同じドメイン、異なるドメインにそれぞれメールを送ってみて、どういう反応になるか?

 
というあたりを確認してみましょう。

 
私が良く経験する状況としては、プログラム自体のメール送信の処理は問題なく、送信メールサーバと同じドメインにはメールが届かず、異なるドメインの場合はメールが届く・・・という現象です。

これは、送信メールサーバと(送信メールと同じドメインの)受信メールサーバが異なる場合によく起こります。
送信メールサーバでは、きちんと設定がなされていないと、自分と同じドメインのメールは、自分のサーバ内のメールボックスに格納しようとします。
「受信メールサーバは別にあるから、そっちに送ってね」という設定を入れてあげる必要があります。

送信メールサーバの管理者さんに相談しましょう。

 
エラーメールが返ってくる場合は、内容を見れば、おおよそ原因はわかります。
(まぁ、大概メールアドレスの記入間違いですが・・・)

 

2.受信サーバ側の問題

ここからは、こちらからは見えない場所の問題になりますので、ちょっと難易度があがります。

  • 受信サーバ側で迷惑メールブラックリストに登録されてしまっていないか?

 
というところが、主な確認点になります。

たいてい、エラーメールなども返ってこず、ユーザ側にも届かない場合、これが原因だったりします。
この場合、送信メールサーバ内のメールの送信ログを、サーバの管理者さんに確認してもらいましょう。おそらく、何らかのエラー(受信拒否の挙動)が確認できるはずです。

原因を確認した上で、受信メールサーバの管理者さんに解除をお願いしましょう。

 

※受信メールサーバがプロバイダ・無料メールサービスの場合

ここで困るのが、受信メールサーバがプロバイダであったり、無料メールサービスの場合です。
連絡を取ろうとしても、問い合わせフォームがどこにあるのかよくわからず、フォームが見つかって連絡をしたとしても、なしのつぶて・・・ということも良くあります。

というわけで、私が経験したいくつかのメールサービスへの対応方法についてご紹介します。

 

■Gmail の場合

Gmailでは、サービスから配信するメールに対する対応について、以下のようなガイドラインを公開しています。

一括送信ガイドライン

  1. 逆引きDNSレコード(RDNS)を設定すること
  2. メールヘッダー内の「From」「Return-Path」「Reply-To」などに記載されているメールアドレスが正しいこと(偽装していないこと)
  3. 当然ながら、Gmailに対して迷惑メールを配信していないこと

 
あたりが、まずは確認すべき項目です。

1.はドメイン(DNS)の管理者さんに設定をお願いしましょう。
※DNSサーバの仕様で、設定できないことも多々ありますが・・・

2.はプログラマーさんメール送信プログラムの内容の確認をお願いしましょう。
※うっかり、問い合わせされた方のメールアドレスを送信元に設定していないか確認しましょう

そして、3. が問題です。
送信メールサーバのログを良く良く確認すると、意外なことにGmailに迷惑メールを配信していた・・・ということが発覚したりします。
(というか実際ありました・・・)

私の場合、サイトへのお問い合わせフォームを設置して、ユーザからお問い合わせを受け付けた際、お問い合わせ内容の自動返信メールを返す処理を用意していたのですが、良かれと思って入れた、これがいけなかった・・・。

 
どうやら、問い合わせフォームに対してロボット的にスパムを送りつけるプログラムがあるようで、その際の問い合わせ元メールアドレスに、架空のGmailのメールアドレスが設定されていました。

つまり、

  1. ロボットが架空のGmailのアドレスを入力したスパムを、問い合わせフォームにガンガン入力する
  2. 問い合わせフォームは、問い合わせ内容の自動返信メールを(架空のGmailのアドレス宛に)ガンガン配信する
  3. 問い合わせの受付担当は、見た瞬間スパムだとわかるので、ガンガン削除する

 
という状態が放置された結果、Gmailに迷惑メールを送信してくるサーバとして、ブラックリストに入れられてしまっていました。

当座の対応として、この自動返信の仕組を取りやめ、Gmailへホワイトリストに加えてもらえるよう申請することで、なんとか再びメールが配信されるようになりました。

 
Gmailへの、ホワイトリスト登録申請は以下から。

一括メール送信のお問い合わせフォーム

問題が解消されていれば、1週間程度でホワイトリストに追加してもらえるようです。

 

■AOL の場合

AOLメールの場合は、以下のようなガイドラインを公開しています。

AOLにメールを送信するための技術とポリシーの要件

  1. 逆引きDNSレコード(RDNS)を設定すること
  2. メールヘッダー内の送信元として、AOLのドメインを設定していないこと(偽装していないこと)

 
基本的には、Gmailのルールと似ているのですが、AOLの場合は、1.の逆引きDNSの設定が必須であるようです。
逆引きDNSの設定をしていないドメインからのメールについては、ある程度の数が送信されてきた時点で、即ブラックリスト入りさせられてしまうようです。

これらを解消した上で、以下の問い合わせフォームから、ホワイトリストへの登録申請を行います。

AOLホワイトリスト情報

申請をする際のメールアドレスは、正式なものかどうかの確認を問われます。
あらかじめ、「abuse@自分のドメイン名」のメールアドレスを、申請用のメールアドレスとして設定しておき、こちらのメールアドレスから申請を行うとスムーズです。

※当然ですが、ホワイトリスト申請するドメインと全く関係ないドメインのメールアドレスで問い合わせても対応してもらえませんのでご注意を

 

3.ユーザのメールアプリ(ソフト)の問題

最後に確認したいのが、ユーザのメールアプリ(ソフト)の問題です。

  1. 迷惑メールフォルダに入っていないか
  2. セキュリティソフトの迷惑メール設定ではねられていないか

 
あたりが確認ポイントとなります。

 
1.に関しては、良くあるパターンとして、迷惑メールフォルダ内の迷惑メールが多すぎて、メールが見つけられなくなってしまっていることがあります。

一般的に、最新のメールというのは一番上(もしくは下)の目立つ場所にリスト表示されると思われるのですが、大量の迷惑メールを受信している場合、その迷惑メールの送信日付が「未来の日付」になっていることが良くあります。
そうすると、それらの「未来の日付」迷惑メールが、本来最新メールが表示される場所を占領してしまい、本来探したいメールが、ずっと奥のほうに行ってしまっている・・・ということになります。

素直に、メールアプリ(ソフト)の検索機能を使って、メールの検索を試すと、たいてい見つかります。

見つかったら、メールアプリ(ソフト)のホワイトリストに該当のメールを登録していただき、迷惑メールに分類されないようにしていただきましょう。

 
2.に関しては、1.でメールが見つからなかった場合の確認ポイントとなります。

セキュリティソフトで迷惑メールチェックが行われ、その時点でメールが破棄されている可能性があります。
セキュリティソフト内のホワイトリストに登録をしていただいて、チェックが回避されるようにしましょう。

 

まとめ

確認ポイントも対策法も、結構幅広くあり、対応に苦労することもしばしばです。。。
皆様が困られた時に、解決の一助になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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